本機は内蔵タンクの精密な計量装置による、フロンガス計量充填装置である為、施工するには一定の条件が求められます。
1. 施工する際には、振動がなく、水平なところに設置すること。
2. 内蔵タンク等の固定ネジが外れており、タンクに干渉しない状態であることを確認すること。
3. また施工時には本体を絶対に揺らさないでください。
1. 本機はフロンガスの液体注入を行う充填システムです。施工する環境(5℃以上~40℃以下)下での施工を行ってください。適正環境下外ですと正しいガス注入を行う事ができません。
2. 接続する電源はなるべく壁コンセントより直接取るようにしてください。
本機の必要電圧が満たない場合、(電圧低下が起きている場合)動作を行うと保護回路が働いて電源が落ちる仕様です。その場合は、別の電源系統から電源を取ってください。
カーエアコンが正常に機能しているのかどうかについて圧力確認する事により、カーエアコンの状態を確認する事が出来ます。カーエアコンの施工を行う前に必ず、高低圧の圧力測定を行いましょう。
1. 自動車の一般的なカーエアコンの適正圧力は以下の通りです。
☞ 詳しくは整備マニュアルを参照してください。
2. カーエアコンの圧力測定条件は以下の通りです。
エンジン回転数:1500~2000rpm
AC吸込口温度:27.5℃~32.5℃
風量設定:HI / 設定温度:最強冷
☞ 電動コンプレッサーの場合は整備マニュアルを参照してください。
3. カーエアコンの圧力測定結果は次の通りになります。
| トラブル状態 | 高圧側 | 低圧側 | 主な原因 | 全自動運転 |
|---|---|---|---|---|
| 冷媒充填量不足 | 1.14MPa以下 | 0.07MPa以下 | 冷媒量少・ガス漏れ | ◎ 改善 |
| サイクル内水分混入 | 0MPa または 負圧 | 1.76MPa以上 | 水分によるエキパン凍結 | ◎ 改善 |
| サイクル内空気混入 | 0MPa または 負圧 | 0MPa または 負圧 | 真空引き不足・空気混入 | ◎ 改善 |
| 冷媒過多・冷却不足 | 1.76MPa以上 | 0.29MPa以上 | 冷媒過多・コンデンサ冷却不足 | ○ 改善 |
| コンプ圧縮不良 | 1.14MPa以下 | 0.29MPa以上 | コンプレッサーの故障 | 要修理 |
| サイクルつまり | 1.76MPa以上 | 0MPa または 負圧 | タンクやエキパンの詰まり | 要修理 |
| エキパン開き過ぎ | 1.65MPa以下 | 0.29MPa以上 | エキパン不良 | 要修理 |
※確実な真空引きと計量充填により、その後の圧力診断が飛躍的に楽になります。
エアコンガスクリーニングとは、車両のエアコン回路からガスを回収し、確実な真空引きによるエアコン内乾燥と高純度再生されたフロンガスを正確に計量充填することによって、エアコンサイクルが正常に機能するようにバランスを整える事を目的とする作業です。


本機は運転中にストップキーを1回押すと一時停止。2回押すと強制ストップ。スタートキーを1回押すとプログラムスタート。2回押すと強制スタートを行います。接続確認のガイダンスが流れた後等、動作させたい時にご使用ください。
全自動モードを選択すると、以下のプロセスがすべて自動で行われます:| 【全自動運転の主な工程】 | |
|---|---|
| フロン回収 | 車両からフロンガスを抜き取ります。 |
| 高純度再生 | 抜き取ったフロンガスの高純度再生を行います。 |
| 真空引き | システム内を真空状態にします。 |
| リークチェック | 大きなガス漏れがないか確認します。 |
| オイル充填 | 新しいコンプレッサーオイルを注入します。 |
| 計量充填 | 規定量のフロンガスを正確に充填し、新車と同水準まで戻します。 |
☞ 定期的なガスクリーニングを行うことによって、最新のエアコンシステムにおいても、常に最適なエアコン環境を保つことが出来る為、故障を未然に防ぎ、エアコンによる燃費の低下を最小限に抑えることが出来ます。
☞ フロンガスは100% 回収することはできません。
車両のカーエアコンの構造、天候や外気温などによりフロンガスの回収率は変化します。 回収できない理由 1. 車両からフロンガスを気化しながらする関係上、車両内のエアコン回路内の圧力が低下する際に、フロンガスの気化温度(R134aの場合-26℃)が低いため管路が凍結してフロン寝込みが発生するため。 2. フロンガスとコンプレッサーオイルは相溶性があり、高圧下のコンプレッサーオイル内には、炭酸水のような状態でフロンガスはオイルに溶けた状態で残ります。本機の自動コースでは、その後の真空引きにて寝込みとオイル内のフロンガスを外部放出します。 3. オイルドレン放出の際にフロンガスを使用して放出します。 ☞ 水は大気圧下においては100℃で沸騰しますが、エベレスト山頂みたいに気圧の低いところでは、100℃以下で沸騰する現象をご存じですか? ポンプの到達真空度が 0.025 Torr (本機の真空ポンプ能力)であれば、配管内の水分は常温下では猛烈な勢いで沸騰し、水蒸気として排出されます。この現象により目に見えない微細な湿気まで確実に追い出すことができる事を真空乾燥と言います。一般的に天候や温度、エアコンのガス容量などによって適正な真空引き時間は異なりますが、一般的な乗用車の適正な真空引き時間は15分から30分位となります。
エアコンサービスステーションにおいては真空引きの能力に左右する真空ポンプオイルを50時間毎に交換を促す仕様になっておりますが、使用状況によって適度にオイル交換する必要があります。 真空引きの際に起こりうるエラーの一部です。 設定された真空引き時間の間、本機は高純度再生を行います。(真空引きボタンと同時に選択) TIP: 冬季等の外気温が低い場合は、真空引きの時間を長めに設定することにより、エラー14等の充填エラーを避けることが出来ます。 オイル注入をあらかじめ選択した場合にこの機能が働きます。 ☞ サービス缶注入 ☞ ボトル注入 充填作業の前にリークチェックを行います。 リークチェックの際に起こりうるエラーの一部です。
主にこの3つの理由から、フロンガスの回収率は、エアコン回路と施工環境に左右されやすいと言えます。
真空引き作業について
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充填開始時にカーエアコン側が十分に真空でない。
再生工程について
再生時間が長ければ長いほど、タンク内圧が上昇して車両との差圧が確保できるようになります。オイル注入作業について
基本的には回収等の作業で排出されたオイル量と同等量の新しいオイルをカーエアコンに戻してください。
機器上部にあらかじめサービス缶をセットします。1缶全てを注入する仕様ですので、サービス缶内に含まれるフロンガスの量を事前に把握しておき、機器のフロンガス充填量から引いてセットしておくことがポイントとなります。
機器のオイルボトルに対応オイルを入れる。このオイル注入は、缶からの注入と比べ大量のオイルを入れることが出来る利点を持つ反面、車両の真空引きの後のみしか注入が出来ません。
真空引きの後、音声ガイダンスに従ってスタートボタンを押している間。オイルをマニュアル注入する機能です。
リークチェック工程について
このリークチェックは主にコンプレッサーやコンデンサーを交換した際に取付けの不具合があるかどうかをチェックする為に行います。通常は1分間くらいで問題ありません。(数か月かけて漏れるもの、いわゆるスローリークはここでは検知できません。)
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真空引き後のリークチェックで、漏れを検出した。
☞ エラーNo24は漏れ検知以外に真空引き時間が短い場合や、真空ポンプの性能が発揮できない場合においても検出します。50時間に至らない場合においても真空ポンプオイルを交換する事によってエラーを回避する事ができます。
※ 真空ポンプオイルの交換手順は下記動画をご覧ください
☞ スローリークのチェックの仕方
回収 ➡ 真空引き を行った後に ”圧力チェックエアコン調整” のボタンを押し、圧力チェックを行ったまま、長時間真空が保たれているかどうかチェックします。(この場合、圧力チェックの際のエンジンとコンプレッサーの動作は行わないでください)
フロンガス充填はロードセルにて正確な計量を行いながら液充填を行う為、非常に短時間で充填を行えます。作業中は絶対に機器を動かさないように注意してください。ロードセルでの正確な計量が出来なくなります。
充填の際に起こりうるエラーの一部です。
充填先の車両とエアコンサービスステーション内が充填途中に均圧してしまって、これ以上充填が出来ない時に起こる代表的なエラーですが、この場合は、補充ボタンを押していただき、音声ガイダンスに沿って、車両のエンジンをかけエアコンを動かして、低圧側より残りのガスを吸い込ませる事が出来ます。
圧力チェックを判断しつつ、対象の車両に対してフロンガスを10g単位で補充、抜取を行うことが出来ます。
☞ここがポイント!
細かく回数を分けて回収を行いますと、通常の回収に比べオイルの抜ける分量が多くなることがあります。オイルが多く抜けた場合は必ず、抜けた分量を補充してください。
※ ドライヤーフィルター交換の仕方は下記動画をご覧ください
referrerpolicy=”strict-origin-when-cross-origin” allowfullscreen>Q1: ガス充填を行った直後に回収を行ったら、前回入れたガス量の回収が出来ない。
A1: ガス充填(液化充填)を行った直後に回収作業を行うと、液注入されたフロンガスが気化熱で配管が凍結し、著しくフロンガスの回収率が落ちる傾向にあります。前項で説明した通り、フロンガスの回収は同値にて回収する事はできません。
Q2: リークチェックでクリアしたのだが、車両からガスが漏れる。
A2:1分間のリークテストは0.005Mpa以上上昇した場合にエラーコードNO24が発生しますが、いわゆるカニ泡のようなガス漏れの検知(スローリーク)は状況によっては検知できません。負圧によるリークテストにおいては限界があり、逆止弁のように負圧では閉じてしまう漏れの場合は検知できません。リークテスターか蛍光剤等でリークテストを行ってください。
Q3: 外車に接続しフロンガスの回収充填を行ったが、回収量が少ない、充填でエラーが出る。
A3: HFC134a用の接続カプラは米国SAE規格により世界標準化されておりますが、ムシ押しの長さは規格化されておりません。日本のJRA規格ではムシ押しの長さ1mm以下で推奨。弊社のレバー式スイベルカプラはJRA基準に準拠です。もしムシが届かない場合は、変換チャージバルブ(SV412AP/SV413AP)を別途お求めください。
Q4: PS134/PS1234機で、A~(またはB~)の表示、またはCONT前後の表示が一瞬出てすぐ落ちる。立ち上がらない。
A4: この症状は夏場によく見受けられますが、本機の規定動作電圧が足りていない場合に起こります。主にたこ足配線や、同系統の電源から他の機器を使用している場合は、他のコンセントから電源を取る等、安定した電源を取れるようにして、再度作業を行うようにしてください。
オイルフラッシングとは、コンプレッサーロック等、エアコンの配管洗浄を行う作業として、エアコンサービスステーション内部で高純度再生されるフロン液を使って車両側の配管内洗浄をする機能です。尚、エアコン配管に接続する冶具として、オイルフラッシングキット3 (別売)が必要です。

※ フラッシングキット3の接続は下記動画をご覧ください
オイルフラッシング1(サイクル洗浄)とは、機器につないだ注入ホースより高純度再生された液化フロンガスを注入させ、洗浄する対象物をいわゆる“とも洗い洗浄”を行うものです。
洗浄が終わった液化フロンガスは抜取ホースからサイトグラスを経て低圧ホースから回収、再び、高純度再生され、機器間を循環します。この洗浄方式は配管内の鉄粉を洗い流すのに効果的ですが、エキパン等の対処が必要となります。
※ 循環洗浄の詳細は下記動画をご覧ください
オイルフラッシング2(バックリターン洗浄)とは、機器につないだ高圧ホース(赤)と低圧ホース(青)の両側より、液化フロンガスを『注入 ⇄ 回収』を設定した回数分を繰り返し行うものになります。この洗浄方式は、配管内のオイルを取り除く事に効果的です。また、低圧側からフロン液を注入することが出来ますので、循環洗浄と組み合わせて使用するとより、効率的な配管洗浄ができます。
TIP: 本機能は、エキスパンションバルブの詰まりの改善を保証するものではありませんが、詰まり等の対策として使用することで良い方向へ向かった報告例もあります。
※ 往復洗浄の詳細は下記動画をご覧ください


1. オイルフラッシングキットを正しくセットします。接続の際、配管に接続するゴムコーンを強く締めすぎますと、洗浄液が流れない事があります。注意してください。
2. サイトグラス内のフィルターは作業毎で交換してください。フィルターが目詰まりを起こして流れを阻害しないようにしてください。
3. 接続を間違えたりしますと、エラー25を検出します。このエラーはフロン液が低圧側に戻ってこない場合に発生します。フラッシングキットの接続を再確認してください。
| オイルフラッシングキットの接続ミス。 |
1. 車両側に大量の液化フロンガスを使って洗浄を行う為、あらかじめタンク残量3000g未満ではコースの選択が出来ません。車両のエアコンガスの容量にもよりますが、およそ4000~5000g位のタンク残量で行って頂ければスムーズに作業できます。
2. オイルフラッシング施工の際、真空引き時間は状況に応じて設定してください。フラッシング時間のデフォルトは60分です。車両のガス容量、サイトグラス内のフィルターを交換し、フィルターの汚れ具合に応じて適切な回数の洗浄を行うことがポイントです。
3. オイルフラッシングは洗浄対象の配管等からオイルを全て洗い落しますので、コンプレッサー交換を伴う場合はコンプレッサー内のオイル量が規定範囲内であるかどうか?等を確認する必要があります。足らない場合は適切な量のオイルを追加してください。
4. フラッシングキット接続部の漏れを検知しますと、エラーを検出します。接続を確認してください。
| 真空引き後のリークチェックで、漏れを検出した。 |
トラブル解決データベースまたは、エラーコード表をご参照ください。